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Posted by naturum at

2010年03月03日

時間切れ。



年明けから、

週末などに林業への転職活動を続けてきました。



が、、、

結局、良い出会いはなく、

長男の幼稚園入学へのタイムリミットが来てしまったので、

一旦、林業への転職は見送ることにしました。



って言っても、、、

まだ、林業への転職を諦めたわけではないので、

細々と情報収集は続けて行こうと思っとります。



っで、ですね。

転職活動をしてみて、見えてきたこともあったので、

ココ数ヶ月の転職活動をまとめてみたいと思います。





まず、嫁と話し合って、、、

子供が3人いる家族としての最低限の転職先の条件を決めておきました。


①月給制
 ⇒林業では月給制は超レア。
  けど、天気が悪くて収入の少ない月が存在するのは子持ちにはキツイ。
②最低月給20万
 ⇒やりくり上手な嫁が、なんとか弾き出した結果っす。
  ③の家賃、俺の禁煙&節酒&趣味(登山)の停止、でなんとかという感じ。
③転居先の家賃が4万円以下
 ⇒田舎に住むことで削れる一番の生活費なので。
④Iターン受け入れに積極的な地域
 ⇒そういうところは、村営住宅や公共設備の充実している所が多いし、
  排他性も多少は薄いかと。


事前に色々と調べた結果、

勢いで転職して失敗している例がかなり多いし、

貯金を切り崩して林業をしている人もいる世界なので、

最初にコレだけは決めておきました。



あとは、

私と方向性が合う事業体であること、という感じでしょうか。

ひとえに林業と言っても、各事業体ごとで、

どんなことをしているのか、

これからどのように発展していくつもりなのか、

などは全然違いますので。







まぁ結論から先に言ってしまうと、、、

『上の条件での転職先はほとんど無い。』

と、言うのが実情でした。



実際、どんな感じ??

って言うのを以下に書きます。



ここ数ヶ月に参加したいくつかの合同説明会や、

個人で調べた事業体の求人条件をまとめてみました。

ちゃんと求人票を見ることが出来た所に限りますが。

(給料は未経験者の賃金です。)

■給与制度
 日給制 11事業体
 月給制  2事業体

■月収
 142000円~200000円

 平均 約170500円

■求人年齢
 24歳以下 1社
 30歳以下 1社
 35歳以下 3社
 40歳以下 3社
 年齢不問 5社

ざっとこんな感じです。

ほとんどは求人票を見ただけで終了です。。。



けど、常に積極的に新しい試みを実施していて、

その情報を発信している優良事業体の求人があったので、

その一つだけは面接を受けました。



が、そういう所はトーゼン人気があって、、、

2名の求人に対して、なんと100人以上も面接に来たらしいです。。。

ワタクシも撃沈イタシマシタ。。。はは。。。

けど、、、50倍って。。。





ある程度、予想や覚悟はしていましたが、、、

ココまでマトモな求人がないとは思いませんでした。



家族持ちの最低条件として、

うちの考えている条件は贅沢なものではないと思います。

いや。むしろカツカツでしょう。







そこで思ったのは、、、

“林業は担い手不足”

このキャッチフレーズに、、、

現在の林業界を当てはめるのは、おかしいということです。



一般に職業的“担い手不足”というのは、

仕事があり、生活できるだけの給料も貰えるにも関わらず、

求人に人が集まって来ない、なり手が居ない、

と、言うことであろうと思っています。



今回、見ることが出来たほとんどの求人では、

家族持ちはおろか、独身でもキツイでしょう。

実家から通うとかでなければ。

あとは共働き夫婦ですかね。



しかし、、、

なんとか生活していける給料をくれる、

職場として魅力のある事業体には人が殺到するんです。


ってことは、、、

林業をやりたいと思っている人間はたくさん居るということですよ。

ただ、マトモな就職先がメチャメチャ少ない。



コレを“担い手不足”と言ってしまうのは、どぉなんでしょう。。。

真面目に林業をやりたいと思っている人間には少し腹立たしいです。





今の林業が厳しいのは理解しています。





が、、、

他の業種では考えられないことに、

林業では人材育成にも国から事業体へ援助が出ます。



それで、こんな求人しか無いのは正直ガッカリしました。



“担い手不足”というよりは、、、

“有能な経営者不足”なんじゃないですかね。。。



補助金&援助金目当ての事業体が存在するっていうのも、、、

嘘じゃないないんだなぁ、と実感してしまいました。。。





数ヶ月、、、

休日に駆けずり回った成果がこんなもんです。。。

まだ、言いたいことは山ほどありますがヤメておきますわ。。。







と、まぁボロクソ書きましたが、、、

冒頭にも言ったように林業への転職を諦めたわけではありません。

やはり仕事として魅力のある仕事です。



情報収集は続け、

2年後の長男が小学校入学、次男が幼稚園入園というタイミングで、

もう一度、積極的に動いてみるつもりでいます。







ってことで、、、

とりあえず、以前のような生活に戻ります。



ええ。休日は山ですよ。はい。



クククククククククク。。。

我慢していた分も登ってやる。。。



ふはははっ!!

とりあえず今週末からリハビリを始めようっ!!















って、、、

天気イマイチじゃん。。。



  


Posted by 工場長 at 15:35Comments(10)林業

2010年01月13日

林業ネタ part6 (林業就業支援講習 その⑥)


(その①はココ)

(その②はココ)

(その③はココ)

(その④はココ)

(その⑤はココ)



実習が終わり、、、

4週間に渡った講習も残り二日になりました。

もう、身体を動かすこともなくなり緊張感もそんに無いカリキュラムです。





最終日の前日は、、、

午前中に高性能林業機械の体験をしました。



高性能林業機械というのは、、、

林業用に開発(または改造)された重機で、、、

伐倒、枝払い、玉切り、集材などの作業を行える重機たちです。

※枝払い:倒した木の枝を落とすこと。
※玉切り:枝払いした後、木を適当な長さに切り、丸太にすること。



雪が積もっちゃってますが、、、






こんな感じです。



行える作業によって色々な種類があるのですが、、、

北欧などとは違い、日本の地形は急峻なのであまり普及していないみたいです。

(特に奈良県では普及していないそうです。東北や九州では結構使われているらしい。)

このでっかい機械を移動させる道を山ん中に作るのが大変なようですわ。。。

なんとなく解る気がしますねぇ。。。







午後は、みんなでバスに乗って材木製品施設の見学へ。






って、、、気付きました??





林業とはじぇんじぇん関係ない話なんですけど、、、

このバス、パンフレットなんかと一緒に登山届があります。






コレ、わりと良い制度?だなぁと思いました。





話は戻って、製材所着です。






そこの専務さんが説明しながら案内してくれました。





鉛筆削りのように丸太の皮を剥がしています。








すんげぇ板材です。








寿司屋のカウンターとかに使われる高級材らしいです。





なんやら色々見せてもらったんですけど、、、

「へぇ~~~。」

で、終わっちゃいましたねぇ。。。

まぁ、製材所で働きたいわけではないんでねぇ。。。







ってことで、最終日です。








グループ討議をした後に閉講式をしてすべて終了です。





っで、、、

このグループ討議ですが、、、

林業の事業体代表の方を招き、、、、

林業の現状やらそれに関する質問をしたりするコーナー?でした。

森林組合のお偉いさんと林業の会社の社長さんが来られていました。



お偉いさんや社長さんですが、、、

実際に現場にも出ている方達なんで、ぶっちゃけトークが出来ましたよ。



最初に現状を話してもらいます。



んま、相変わらずの暗い話ばかり。。。

当たり前ですけどね。。。



けど、こっちの研修生も年季が入った人達が多いです。

結構、鋭い質問が飛びました。



業界が暗いってことは何度も聞かされて分かっている。
けど、どうにかしようと考えたり動いたりしているのか??



私もず~っと疑問に感じていたことでした。

他の林業体験などでも暗い話を多く聞きいてきました。

けど、組合のお偉いさんやら、会社の社長さんやらであれば、

なんらかのビジョンを持っていて然るべきなんじゃねぇか??

あるなら聞いてみたいぞ。

と、常々思っとりました。



ちょっと難しい質問であるし、、、

時間が止まったようにもなりましたが、、、

会社の社長さんのほうが、、、

自分なりのビジョンや現在実行中のことを熱く語ってくれました。



こういう人もいるんなら、、、

なんとかなるんじゃねぇかなぁ。。。



と、、、

ちょっと感動したり、ホっとしたり。。。





っで、、、

最後の〆で奈良のおっちゃんが心に残ることを、、、



講習の最初に暗い話ばっかり聞かされてね。
それに対する答えみたいなものを、いつか聞けるんやないか思うて毎日来てたんやけど、
結局、明確な答えは教えてもらえんかった。
けど、自分で考えれ、考えなきゃなきゃあかん、いう事を教えてもらったんかな。
今はそんな気がしてますわ。



一緒に研修を受けた人達が、

面白いだけではなく、シッカリとした“大人”であったことに、

ホントに感謝した瞬間でした。






こういう〆の言葉は俺ら若者?では言えませんわ。

おっちゃんらと一緒に研修が受けられて良かったっす!!







その後は講習中に取った資格やら、

この講習の修了証やらを一人ずつ受け取って閉講式も終わりました。







名残惜しい気持ちがモリモリでしたが、その日に神奈川に帰宅しました。







この講習を受けてみて、、、

「やはり林業をやってみたい。」

と、私は想いました。

なんでなの?と聞かれてもやっぱり良く分かりません。。。






業界の暗い話、

給料や待遇の面、

移住しなければ出来ない仕事であること、

私にとって、うちの家族にとって、問題は山積みです。



しかし、そんなに遠くない将来に林業に就ければ良いなと思っています。

奈良のおっちゃんが言っていたように、、、

毎日を淡々と過ごしながらも、色々と考えて働ければなぁと。





私は明後日からはまたSEという職に戻ります。

なんとなく慣れた業界で、それなりの給料を貰っていると、

“林業をやりたい”という気持ちが霞んできてしまうかも知れません。

そうならない為に書いた記事でもあります。



けど、私が山登りばかりしていたくせに、、、

山や林業の現状のことを何も知らなかったこともあって、、、

私の他にもそんな人がいるだろうと思い、長々と記事にしました。





駄文、長文、説明不足、多々あったと思いますが、、、

お付き合い頂きありがとうございました。m(_ _)m







林業での就職活動や、、、

就業した後にも林業ネタは続けていこうと思っていますので、

その時はまたお付き合い下さいませ~~~。




  


Posted by 工場長 at 18:11Comments(12)林業

2010年01月12日

奈良ネタ (林業ネタ番外)



林業ネタは書いていて疲れます。。。



っていうか、、、

ブログにあんまり真面目な話を書いたことが無いので慣れませぬ。。。。



ってことで、、、大脱線。。。

研修の中身じゃなくて滞在していた時の観光やら何やらを。





研修所は吉野町だったのですが、、、

吉野町には旅館しかないので金もかかり、、、

長期滞在に向かないという話を聞いたので、、、

桜井市や橿原市に宿を取ろうとしたんですが、既にドコも一杯。。。



っで、、、

やっと見つけたのが吉野町のお隣、大宇陀での宿でした。

結果としてかなり満足でした。





もう何度もブログに載せていますが、宿からの朝の景色が最高。








晴れている日は毎日、見に行ってました。





しかも、この大宇陀という街は、、、

昔ながらの街並みが残っていて、ちょっと松本のような雰囲気でした。










しかし、松本ほど観光客が多いわけでもなく、、、

歩いていても、そんなに人に会うこともなく、、、

なんだかタイムスリップしたような気分にもなりましたねぇ。

住みたいなぁ~、とホンキで思うほど良い所でした。

(メシ屋が少なくてちょっと難儀もイタシマシタが。。。)







んで、研修なんですが、、、

天気が悪かったりして16:00前に終了することもたまにありました。



そういう時には、、、

さっさと宿に帰って飲んでしまうのも勿体なかったんで近場を観光しました。





■石舞台古墳

 来た記憶が無かったんで初めてだったんだと思います。





 中に入れるとは思わず、、、結構、感激しちゃいました。









■天武・持統天皇陵

 遺跡好きなんで古墳もたまりましぇん。





 ココを観光していたら、ちょうど日が暮れて夕日が見られました。




 やぁ。明日香村最高です。





■崇神天皇陵

 どうしても前方後円墳が見たくて行ってきました。





 って言っても、上から見られるわけじゃないから形は分かりませんけど。。。






 一周歩いてみました。時間かかりました。。。





■大神神社

 日本最古の神社です。





 雨が降ってきてゆっくり出来なかったのが心残りっす。。。










金曜の講習が終わったらその足で神奈川に帰宅。

日曜の昼に神奈川を出発して、、、夜、奈良へ。

という週末を送っていたのであまり観光に時間を取ることができませんでした。

もっと色んなところに行ってみたかったんですけど。。。



けど、研修で行っていた約一ヶ月で、、、

奈良に惚れてしまったのは確かですねぇ。



最近の俺の口癖は、、、

「はあぁ。。。奈良に行きてぇなぁ。。。」

ですから。。。





  


Posted by 工場長 at 15:50Comments(2)林業

2010年01月12日

林業ネタ part5 (林業就業支援講習 その⑤)


(その①はココ)

(その②はココ)

(その③はココ)

(その④はココ)



実習としては最後の“間伐実習”になりました。



っで、、、

まず、なんで間伐するかってことなんですが、、、

前にちょっと書きましたが、、、

林業では良質の木材を得るために木をある程度密集して植えます。

その林を成長の度合いに応じて間引いていきます。



だいたい、林齢(苗木を植栽した年を1年生)11~18年生で最初の間伐をして、、、

以後も必要に応じて40年生ぐらいまで続けていきます。



必要に応じてとは、

木々が込み合ってきて、、、

木々相互の成長に有害になった時、

林床の雑草木が少なくなってきた時、、、だそうです。



間伐しないで放っておくと、、、

ひょろひょろの木ばっかりの林になってしまい、

木材としての価値が無い林ができてしまいます。


さらに放っておくと、これも前に書きましたが、

立ち枯れる木も出てきて、土地も痩せてきて、

土砂災害が起きやすい林(山)になってしまいます。



となると、素朴な疑問が浮かんできますよね。

間伐しなくて済むように植えりゃイイじゃねぇか??

私も林業に興味を持つ前はそう思ってました。



んじゃ、、、

間伐しなくてイイように疎らに植えるとどぉなるかというと、、、

・周りに競争相手の木が無いため、横に太る(真直ぐ上伸びない)。

・根元が太く、完満(幹の上下で太さの違いが少ない)で無い木が出来る。

・年輪幅にも偏りが出て曲がりやすい木材になる。

いづれにしても木材としての価値は低くなります。



要するに密植(密集して植える)すると、、、

・木々は周りの木との生存競争に勝とうとして上に上に伸びる。

・好き勝手に伸びることができないので枝が細くなる。(節が小さくなる。)

・間伐を適切に行えば、年輪幅が均一で細かな強い木材が出来る。

ってことです。



なんとなく解りますか??

(説明が下手で申し訳ないです。。。)



ちなみに昔は、、、

20年生ぐらいの間伐材でも丸太足場として売れていたのですが、

最近はビケ足場(金属製のくさび緊結式足場)に取って代わられたので、

売れなくなったそうです。



今、林業での一番の課題は、、、

間伐材をどのようにして、それなりの値段で売れるようにするか??

ということです。


間伐して多少でも利益が出れば、、、

放置される林も少なくなりますからね。

環境にも林業の仕事的にも大きなプラスになります。



ついでにちょっと脱線しますが、

林業の現状を考える時、、、

環境問題と山林の経済問題は微妙な感じで絡まってきます。


環境問題だけの観点から見ると、、、

植林だけして放置してある森林の所有者は悪に見えます。


が、経済的な観点でみると、、、

戦後の拡大造林政策などにより、

山主さんは木を植え、育ててきたけど、

木材の輸入自由化などにより木材の値段も下がり、切っても損をする現状になった。

お金を使って間伐して良い木を育てても、

結果、損をするんじゃ放置するしかない。

金に余裕があるわけでもないし。

という事情もあります。



都会の人間から見ると“山を持っている”というと、、、

イコールで金持ちな感じがしますけど、

山主さんといっても別に金持ちなわけではないですからね。


山や田舎のことを知らない都会人に、

「損をしてでも、てめぇの金を使って環境問題に貢献しろ。」

なんて言う権利は無いと思いますけど。どぉでしょう。

「俺が金を出すぜっ!!」

ってなら、話は別でしょうけどね。



今なんて中国企業が全国各地の水源地を、

大規模に買収しようとする動きもあるらしいです。

今の山林の値段より良い値段で、です。。。



ヤですねぇ。。。

山歩きしてて、、、

『立ち入り禁止 by 中華森林公司』

なんてことになっていたら。。。



まぁ逆の見方をすれば、

林業が産業として成り立つようになれば、

環境&山林の経済、どちらの問題も解決するわけです。
(ほとんど、山林の経済=林業なんでこの言い方もヘンですけど。)

けど、、、どぉすりゃ良いんでしょうかねぇ。。。





あ。。。

前置きと脱線がかなり長くなってしまいました。。。

スンマソン。。。



間伐実習の話でした。



現場は、枝打ちの時と一緒の研修所の裏山です。

ココはじぇんじぇん手入れしていない林なので、、、

ひょろひょろの木が密集して立ってます。



木の切り方なんですが、

良いサイトがあったんでURLを紹介するだけにします。

伐倒の原理



習った通りにやれれば良いんですが、、、

頭では解っていても、なかなか思ったようには出来ません。

まだ、チェーンソーへのビビりもありますしね。






多少でも思ったように出来るようになったのは、

2日目に入ってからでした。





んで、この間伐なんですが、

一番厄介なのが“かかり木”という現象です。



混んでいる林で木を切りますと、、、

木を倒そうとしても、隣りの木や枝に、、、

倒そうとしている木が引っかかって倒れきりません。



特に私たちはまだ、、、

思った方向に倒せない素人なので“かかり木”しまくりでした。



この“かかり木”の処理が、危ないわ、大変だわ、なんです。

林業の労災も、かかり木処理でのものが、かなり多いです。



これもイメージするのが難しいと思いますのでURLを付けておきます。

かかり木処理作業の安全

実際はこのURLの絵のように、、、

木が空いていて、平坦な所での作業ではないんでもっと大変っす。。。



ってことで、、、

わりと必死こいて作業をしていたんで、、、

写真はほとんど撮っていましぇんデス。。。



チェーンソーは5,6人に1つだったし、、、

切った木もほとんどは細い木ばかりでしたが、、、

それでも、今までの実習の中では一番緊張感がありましたね。



っで、、、

細い木ばかりではあったんですが、、、

最後に直径40cmぐらいの杉を切らせてもらいました。

なかなか爽快でございました。

ザ・林業っ!! って感じでしたわ。







下の写真は雲取山の鴨沢コースでやっていた間伐の現場です。








この間伐材が売れればねぇ。。。

勿体ないよなぁ。。。

なんて思いながら歩いてみたり。。。





実習も終わり研修ネタも残り少なくなってきました。

あと1,2回で終わると思います。

もうちょっとだけお付き合い下さいませ。





(その⑥に続く。。。)





  


Posted by 工場長 at 13:56Comments(0)林業

2010年01月08日

林業ネタ part4 (林業就業支援講習 その④)


(その①はココ)

(その②はココ)

(その③はココ)



ってことで、、、

植栽実習に入ります。



前回、地拵えした斜面に山桜を植えるのと、、、

別班が山の中で地拵えした斜面に杉と檜を植えます。



「はい。んじゃ、この鍬で。」

と、鍬を渡されますが、、、

都会っ子の僕ちゃん、鍬を持つのも初めてです。。。



奈良のおっちゃんらは農作業で慣れたモンなんで、、、

おっちゃんらを見ながら、、、見様見真似でやります。

んま、なんとかなるモンですね。










植えた後は、竹にテープを巻いたものを、、、

傍らに目印として挿しておきます。






雑草が生い茂ってきても、、、

植わっている所が分かりやすくなります。





続いて杉と檜も植えに行きました。






苗木を植えたりすると、、、

「元気で立派に育つんだよぉ~~~っ!!」

なんて感情移入してしまうモンですねぇ。



みんなも、、、

「山桜は毎年様子を見にくるわ。気になるやん。」

なんて言ってました。





と、ココまでの下刈り、地拵え、植栽をやって感じたことは、、、

やはり林業も基本的には農業とそんなに変わらないんだなぁってことです。

いわゆる収穫までの時間が長いだけで、育てるものは植物だし。

けど、収穫までのサイクルが長いから、、、

いろんな意味(政治や世間の志向が変わったり)で大変なんでしょうけど。







次の実習は“枝打ち”です。

ようやく“林業っぽいイメージの作業”になってきました。



実は私、、、

ず~っと自分を高所恐怖症気味な人間だと思ってきたんです。

けど、この実習をやってみて違うことがわかりました。。。

高い所、、、じぇんじぇん大丈夫でした。。。



っで、、、

枝打ちをやる理由ですが、、、

①節が小さくて少ない材(より高値で取引される)を作るため。
 ⇒枝打ちを早く適切に行えば、枝があったところはさっさと幹に巻き込まれる。

②完満(幹の上下で太さの違いが少ない)な材、年輪の均一な材を作るため。
 ⇒枝打ちをすることで木の成長をコントロールする。

③病虫害の予防。
 ⇒枯れ枝等から進入してくるカミキリムシなどの予防。

④地面に日光を入りやすくなるので土が痩せない。
 ⇒まぁ、枝が少なくなれば日が射し込みますね。

と、大雑把にいうとこんなところです。





①は、多少分かりやすい写真があるんで説明しますと、、、


下の写真は吉野の製材所で撮った檜材の写真なんですが、、、






赤い矢印が、枝があったところ(節)です。

が、青線のように製材すれば、節は全く隠れてしまうわけです。

まぁ、この断面に関してはですが。



次の写真は一昨日、雲取山に行った時に、、、

捨て切り間伐の現場があったので、撮ってきた杉材の断面です。






赤丸で囲んだ節は、どぉ製材しても節は出てしまいます。


なんとなく分かりますかね??





②と③は写真で説明するのはキツイので省きます。





④は写真を見ればわかると思います。


枝打ち前、、、






枝打ち後、、、





写真の少し角度が違うんで、枝を打った所に緑の矢印を付けました。

すっきりして、空も多く見えるようになった気がするでしょ。





んで、どぉやって作業するかというと、、、

色んな種類があるんですが、こんな枝打ち用のハシゴで登っていきます。






頼り無さそうに見えますが、、、

地面に接する所は先が尖っていて、20cmほど地面に挿してあるし、

矢印のところを木に縛ってあるので、そんなにおっかなくないです。

んま、それでも上の方に行くと木が揺れたりしますけど。。。



上手い人はヨキ(小型の刃が薄い斧)でやるそうなんですが、

初心者は枝打ち用のノコギリでやるそうで、私たちもノコギリでやりました。



このハシゴの長さで4m、、、






てっぺんに立つと、なかなかの高度感です。

あ。ちなみにコレは私です。





一日、枝打ちをしただけで地面は、こんなに枝だらけになりました。






こんなに切ったっけ!?

なんて、思ってしまいましたよ。





余談ですが、、、

枝打ち機械ってのがあって、、、

ちょっとだけ使わせてもらいました。






矢印のところに小型のチェーンソーが付いていて、、、

木に接する所にタイヤがあり、らせん状に木を上り下りします。

リモコンで操作します。



チェーンソーの先がよくひっかかり、、、






なんだか、あんまり使えない感じでした。。。



ちなみに、、、

この機械、20キロぐらいあります。

コレ持って山道を長時間歩くのは、ちょっとヤだなぁって感じでした。





下の写真は年末に行った、、、

武甲⇒小持⇒大持の登山道なんですが、、、






じぇんじぇん枝打ちしていない檜達の枝が、、、

登山道にせり出してきていて、

背が高い私の顔面にちょうど良い高さでした。。。

杉は放っておけば枝は落ちますが、檜は落ちません。

なんか、、、枝打ちしたくなりました。。。





コレは年末に撮った丹沢の大倉登山口付近の林です。






枝打ちした直後って感じでした。





次は実習のクライマックス?の間伐になります。





(その⑤に続く。。。)



  


Posted by 工場長 at 14:14Comments(4)林業
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