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Posted by naturum at

2010年07月21日

邪悪な葉っぱ。。。



先週土曜日の昼過ぎ、、、

ひと気のない広河原峠で一服していた。






白鳳峠からは全く人に会わなくなり、

あまり人が通らない道は、少々荒れた感じがしていた。


そして、ガスが小雨に変わり始めてきた。





なんとも薄暗い森の中に一人。



この先にホントに小屋なんてあるんだろうか??



ちょっと心細い、そんな心境。





そんなココロモチだったからだろうか。

初めて見たこの葉っぱが物凄く邪悪に感じたんだ。






トゲトゲにも程があるじゃないか。





嫌いなアイツの椅子にコッソリと置いてしまおう。

そんな悪意がこんな葉っぱを作り出したような。。。

ああ。。。邪悪な葉っぱ。。。





妄想はこのぐらいにして、、、

これ、ハリブキ(針蕗)と言うらしい。

根や実は昔から解熱などの薬草として用いられているようだ。





けど、、、

ちょっと躓いて、、、

手を着いた先にコレがあったら。。。





むああああ。。。

考えるだけで、、、痛い。。。





やめよう。。。

ヘンなことを考えるのは。。。





  
タグ :ハリブキ


Posted by 工場長 at 16:54Comments(4)植物の話

2010年07月05日

ようやく見られた花。



丸川荘の裏、、、

大菩薩嶺側にお気に入りの木がある。



檀(まゆみ)の古木だ。

特別、珍しい木でもない。







初めてこの木に目を留めたのは、、、

秋にピンクの実がついていた時だった。






この時期は色々な山で、こんな檀を目にする。







その3ヵ月後に、またココを訪れた。



実が裂けて、真っ赤な種が顔を出していた。








冬の青空に何とも良い具合にマッチしている。



「どんな花が咲くのだろう??」

ちょっと気になったので、、、

丸川荘の小屋番さんに、檀のことを色々と聞いてみた。



『初夏にね。地味な花が咲くよ。』

と、教えてくれた。



何となく見てみたいじゃないか。







その年の6月、長男を連れて小屋に泊りに行った。

しかし、まだ早かったらしく咲いていなかった。



残念がっていた私を見かねたのか、、、

『少しだけ枝を持って行くかい?? 花瓶に挿しておくと咲くよ。』

小屋番さんが言ってくれた。



「いえ。咲いている時にまた来ます。」

そう答えた。







そして、昨日、、、

丸川峠に着き小屋番さんと少し話をして大菩薩嶺に向かった。



トーゼン、好きな木なのでチラと見上げる。

咲いてないな。





大菩薩嶺をピストンして丸川峠に戻る。





檀の木の写真を撮る。






う~ん。

青々と葉が繁っているな。

花は終っちゃったのかな。

ジックリと見てみる。





ん!?

おおっ!!

コレが花なのかっ!!








緑の葉の下に細々と咲く、小さな白緑の花。

こりゃ~良く見ないと気付かないなぁ。



しかし、見られて良かった。



その後、小屋でコーヒーを飲みながら話している時、、、

なんだか嬉しくなって、、、


「ようやく檀の花を見られました。」

『あ。よく気付いたね。よっぽど見ようとしないと気付かないよ。あの花は。』

「いやぁ。いつか見てみたいと思っていたので。」


そんな会話を交わした。







お気に入りの木、、、

そして、お気に入りの場所があるというのはイイものだ。



  
タグ :丸川荘


Posted by 工場長 at 12:54Comments(4)植物の話

2010年07月01日

花の名前とその由来。



2年ほど前から、、、

山に咲く花に興味を持ち始めて、写真を撮ったり名前を調べたりしていた。



そして、最近はなんとか、、、

山を歩いていても花の名前がパッと出てくるようになった。





その花の名前だが、なんとなく片仮名表記が多い。

当然、ちゃんと漢字表記もある訳だが、、、

難読なものが多いからそうしているのだと思う。



私も片仮名で憶えていたし、

ココに書く時などもそうしていた。





昨夜のコト。

山友のページに私が好きな花が載っていて見ていたのだが、、、

その漢字表記を見て少々驚いた。



片仮名表記から勝手に想像していた、、、

漢字表記や名前の由来が全然違っていたのだ。





その花を筆頭にいくつかの花の漢字表記と由来を紹介する。





■ツマトリソウ


(撮影:2009/7/11 黒戸尾根)


上に書いた勝手に想像していた花と言うのはコレ。

私はてっきり“妻捕草”だと思っていて、、、

勝手に“弟切草”的な、暗く悲しい名前の由来を想像していた。



しかし、漢字表記は“褄取草”であった。



そしてその由来は、、、

「鎧の威色目の一つである褄取りに似ているため。」

と、ある。



なんのこっちゃ分からない。。。



調べてみると、、、

日本の甲冑の製造様式の一つに、、、

「小札(こざね)」と呼ばれる鉄片を、革や組糸、綾紐等で綴じ連ねて製作したものがあり、、、

その構成を「威(おどし)」と言うらしい。



その威の色目に褄取威というものがあり、

袖や草摺の端を斜めに、地色とは別の色で威したものらしい。



画像を見てもらったほうが早い。

青森県に国宝、白糸威褄取鎧というのがある。


青森県庁ホームページ


手前の長方形の肩当てみたいな所の模様が、、、

斜めに別の色(朱色?)になっているのが分かるだろうか??

アレが褄取威だそうだ。



全然、知らないコトばかりだった。

絶対に最近付けられた名前ではないだろうな。





■ショウジョウバカマ


(撮影:2010/6/12 合戦尾根)


漢字表記は“猩々袴”

漢字にすると、なんとなく想像がつく。

「花が赤いのを猩々に例え、葉の重なりが袴に似ていることから名付けられた。」

のだそうだ。



猩々はオランウータンの和名にもなっているが、、、

元は中国の伝説の動物であり、、、

「赤い顔をした人間のごとき容姿で、酒を好む。」らしい。



なんだか友達になれそうだと感じるのは私だけだろうか。。。





■イワカガミ


(撮影:2010/6/12 合戦尾根)


漢字表記は“岩鏡”

漢字までは想像が付くが、花の形状とはなんか違う気がする。



やはり由来を読むと、、、

「岩場に生えることと、光沢のある葉を鏡に見立ていることに由来する。」

と、なっているので花の色形とは関係ないらしい。



けど、確かに上の写真でも葉っぱが輝いているな。





■ウラジロヨウラク


(撮影:2010/6/26 磐梯山)


漢字表記は“裏白瓔珞”

漢字にしてもよく分からん。。。



「花の様子が仏像が身につけている装身具(瓔珞)に似ていること、
 葉の裏が白いことから付けられた。」

ふむ。

葉の裏が白いのは良いとして、問題は“瓔珞”だ。



「古くはインドの貴族の装身具として用いられていたものが、仏教に取り入れられたもので、
 菩薩以下の仏像に首飾り、胸飾りとしてもちいられている。」



やはりコレも画像だろう。






あの仏像の上にぶら下がっているジャラジャラが瓔珞だ。


花の感じに似ている。納得。





■アカモノ


(撮影:2010/6/26 磐梯山)


漢字表記は“赤物”

なんだか変な名前だなと思っていたが、漢字でもそのままだ。



由来は、、、

「花が終わると萼が成長し、果実を包み込み赤色の偽果となる。
 その赤い実から“アカモモ(赤桃)”と呼ばれ、これが訛って付けられたといわれる。」

だそうだ。



実の呼称が訛ったものが由来で、、、

それがさらに片仮名にされると、花の見た目のイメージとは全然違うなぁ。





■チングルマ


(撮影:2009/8/24 百間平)


漢字表記は“稚児車”

まぁ。この花と実は有名か。



「実の形が子供の風車に見えたことから稚児車(ちごくるま)から転じて付けられた。」



上の写真を見ても分かるように文句ないですな。









長くなったのでこのぐらいにする。



書いていて思ったのは、、、

片仮名表記だけだと味気無いが、、、

漢字表記だけでも、どぉにもならないなってコトだ。



だって、、、

「瓔珞」なんて書かれても読めないし。。。



今度からはドッチも書こうかなと思った次第である。







ちなみに、山友のホームページは以下である。



FLOWER LAND By Mickey&Minnie



こちらの“花木図鑑”は、、、

高山植物から街路樹まで詳しく載っている。



興味のある方は訪れてみるとイイだろう。




  


Posted by 工場長 at 13:52Comments(2)植物の話

2010年06月29日

オトシブミ。



磐梯山の下山途中、、、

沼ノ平付近を花の写真を撮りながら歩いていた。





ふと、葉っぱで出来た小さな箱を見つけた。






おお。

オトシブミだ。





漢字で書くと“落とし文”。

語源でもある。





“落とし文”と聞くと、、、

なんだか、密かな恋愛や片想いの相手へ、

他人に知られないようにそっと届ける恋文、なんてコト想像をしてしまう。





え!?

似合わない??



ええ。

自分でもそう思いますよ。

身長182cm、体重85kgのおっさんが言うことではないですとも。

自分でも書いていてかゆくなりましたとも。





おっと。

話を戻す。



実は“落とし文”というのは、、、

そんなにロマンチックなシロモノではない。



なんでも、、、

政治&社会&人物の批判など、

公然とは言えないことを匿名で書き、

人目につきやすい所に落としておいたモノらしい。

鎌倉時代から江戸時代ぐらいまで流行ったのだそうだ。





語源のことはそのぐらいにする。





このオトシブミだが、、、

中に昆虫の卵が一つだけ入っている。



この葉っぱの箱は、、、

その卵を守る家であり、、、

孵化した後は幼虫はこの葉を食べるので食料でもある。



なんとも頭が良い虫だ。





ちなみにオトシブミの成虫はコレ。






わりとグロい。

うちの嫁&長男のような虫嫌いには少しキツイか。







しかし、、、

名前と言い、葉の箱の形状といい、、、

見つけるとなんとも微笑ましくなってしまうのである。



勝手な想像だが、、、

オトシブミってわりと几帳面な虫なのかな、、、

そんなことも思ったりした。




  
タグ :オトシブミ


Posted by 工場長 at 10:27Comments(4)植物の話

2010年05月24日

寄生木。



黒戸尾根の下り、、、

散々疲れているが、まだまだ樹林帯の長い下りは続く。



笹の平を越し、疲れはピークに向かおうとしている。



しかし、先週末は、、、

その辺りのツツジがキレイに咲いていた。






こういう景色は、、、

多少でも疲れを忘れさせてくれる。





笹の平の下、、、

特に尾根の南側はツツジと寄生木が多い、



ただ、寄生木は木の上のほうに生えている場合が多いので、、、

マジマジと見たことはあまりなかった。





が、先週末は、、、

私の目線と同じ高さぐらいに生えているのを見つけた。





立ち止まる。






う~む。

木の枝に鉢植えの中身をぶら下げたように見える。

近くで見ると、なおさら不思議な植物だよなぁ。





本当に寄生しているのか??

ガン見してみたが、はやりコイツから地上へは根を下ろしていなかった。










簡単にコイツの説明すると、、、

この寄生木の実を食べた鳥が落とした糞が、枝などにくっついて定着する。

そして、発芽した寄生木の種は根を幹の中に食い込ませ、

樹木から水分と養分を吸収する。


だから、あんなに変なところに生えているのだ。


しかし、自分でも葉を広げて光合成を行い、

成長するにつれて枝を色々な方向に伸ばし、丸く繁茂していく。







寄生木を見るといつも思い出すモノがある。

造り酒屋の入り口に飾ってある杉玉、、、

酒の神様に感謝を捧げるものと言われるコレである。






何か関係があるのだろうと思っていた。

調べてみると不確かではあるが、、、


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杉玉は本来は寄生木であったのだが、、、
寄生木は乾燥すると葉がポロポロと落ちてしまう。
そこで針葉樹の杉などで代用した。
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と、こんな話もいくつかのページに記載があった。







あと、、、

ガラではないが、欧米ではこんな言い伝えがあるそうだ。


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クリスマスの日に寄生木の下にいる女性には、男性はキスをしなければならない。
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なんとスンバラシイ言い伝えだ。

ただ、相手の女性にもよりますか。。。







12月25日、、、

黒戸尾根を最初の分岐である笹の平へ向けて歩く。

冬枯れた木々の中、寄生木だけが青々としている。



と、その寄生木の下に美しい女性がぁっ!!







って、、、



んなことありえねぇだろっ!!









こんな妄想をしながら歩くと、疲れも紛れるというものだ。





お。神社手前のつり橋が見えてきた。





さぁ。

長い下りがもうじき終るぞ。



  


Posted by 工場長 at 14:57Comments(2)植物の話
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