工場長の「山ばっかり、、、酒ばっかり。。。」

まず、最初にお断りしておくがクダラナイ話である。

山に登らない人にとっては、特にどぉでもイイ話だろう。



私も本気で書いているわけじゃない。

ましてや悪意があって書いているわけでもありませぬ。

しかし、もしかしたらムキになってしまう人もいるかも知れない。

特に該当する県の方々は。

けど、物凄くキレているコメントとかは止めて下しゃい。。。

ええ。。。あくまでクダラナイ冗談ですので。。。







では、本題に入らせて頂く。



大きな山地の稜線というのは、県境である事が多い。



私が馴染みのある山域だと、、、

金峰山～甲武信ヶ岳～笠取山～雲取山

間ノ岳～塩見岳～赤石岳～聖岳～光岳

間ノ岳～農鳥岳～白峰南嶺

この辺りの稜線は、すべて県境である。



そして、、、

“境”というのが存在すると、、、

その“境”に面する両側にイザコザが起こることが多い。



実際にイザコザがある場所、

イザコザは無いけどなんか微妙な場所、

そんな場所を、完全に私の主観で、しかも少し煽りながら書いてみる。







①笠取山頂上　山梨県vs埼玉県

さて。始めよう。

まずは上に書いたように笠取山からだ。


“vs”で分かると思うが山梨県と埼玉県の県境である。


別にイザコザが起きている訳ではない。

あまり過激ではない所から始めたかったのだ。

ただ、頂上標が二つある。



一つは山梨百名山のもの。

笠取小屋方面からの急坂を登ると現われる頂上標だ。






ちなみに山梨百名山と言うのは、、、

山梨県によって選定された山梨県内の山、百選である。

私は～百名山にまったく興味がないが、深田百名山よりは公的かも知れない。

まぁ山梨県の山だけだけどね。



しかし、この山梨百名山の頂上標が少しアレなのである。

と言うのは頂上に立っていないことがあるのだ。



ココもそうだ。

本当の頂上はもう少し東にあり、

ソコには埼玉県の頂上標が立っている。






なんで、こんなことになるかと言うことだが、、、

恐らく山梨百名山の頂上標を、

何としても山梨県の領土？に立てるという拘りがあるからではないだろうか。

(や。。。ただの推測ですよ。。。)



けれど、、、

休憩して楽しいのは、、、

本当の頂上ではなく、山梨百名山の頂上標の方だろう。

展望も良いし座れるところもたくさんある。



うぅ～ん。。。

なんとも微妙なところだ。。。



ちなみに、、、

東京都出身の主張だが、、、

笠取山周辺は東京都水道局の土地である。

あのキレイに整備された歩きやすい道は、東京都水道局の管理の賜物である。

(ぐふ。。。なぁ～んちゃって。。。)





笠取山ではさほどゴタゴタは発生してない。(と思う。。。)

しかし、次の場所は同じ山梨百名山の頂上標問題？で被害？が発生している。







②雲取山頂上　山梨県vs埼玉県vs東京都

まず、上で書いた被害内容から入る。

登山者Aの証言だ。


山梨百名山の頂上標が紛らわしい所に有りやがるもんだからさぁ。。。

本当の頂上に行かないで下山しちまったよぉ。。。



その山梨百名山の頂上標だが、ココに立っている。






上の地形図を見て頂けば分かると思うが、

本当の頂上はもう少し北側にあり、そこは東京都と埼玉県の県境である。

本当の頂上には一等三角点と東京都の頂上標があり、

そのすぐ側に埼玉県の頂上標がある。



何故、上のような被害が起こるかということだが、、、

石尾根または三条ダルミから登ってくると、、、

まず最初に、避難小屋と山梨百名山の頂上標に到着してしまう。

そして、ソコが避難小屋のベンチも含めて休憩に適した所なのだ。

さらに避難小屋に隠れて本当の頂上方面が見えにくい。



ようやく頂上らしき場所に着き、

そこに頂上標らしきものがあり、

休憩しやすい所だったりすると、

そこで昼メシを食べようと思うのは人情だろう。

そして、本当の頂上に気付かずそのまま来た道を帰って行ってしまう。



作り話のようだが、ホントにある話なのだ。



実際、私も初めて雲取山に行った時、、、

山梨百名山の頂上標が雲取山頂上だと思ってしまった。

幸いその時は雲取山荘泊まりだったので、

山荘に行く時に本当の頂上に気付くことができたが。。。



山梨百名山に興味がない一般登山者という立場で言わせてもらうと、

山梨百名山を選定するのも頂上標を立てるのもイイんだけど、

山梨県の領土？に拘らずに本当の頂上に立ててもらいたい、ということである。。。





ちなみにいつも私が載せているのは埼玉県の頂上標だ。






なんで埼玉県のモノかというと、、、

ただ単に一番カッコイイからである。。。

(んま、好き好きでしょうけど。)





さぁ。

次からは少し大きな話になるぞ。







③南アルプス　山梨県vs長野県vs静岡県(ってか東海フォレスト？)

さて。

私が愛して止まない南アであるが、、、

まずは、改めてデータを見てみることにしよう。



最初に地図だ。






山梨県と長野県の県境に、、、

グワっと刺さる感じで静岡県が入り込んでいる。



面積はどのぐらいの割合なのだろう。



南アルプス国立公園のデータを見てみる。

総面積：35752ha

山梨県：18286ha (51.15％)

長野県：14079ha (39.38％)

静岡県： 3386ha (9.47％)


あら。。。

静岡の出る幕はないじゃないか。。。



いや。違うのだ。

大井川源流一帯は東海フォレストの社有林なのだ。

そこは国立公園に含まれない。

その社有林の面積たるや、25000ha。

すべて静岡県だ。



しかし、、、

国立公園の面積に東海フォレストの社有林を足して、、、

静岡県の勝ちとはならない。



国立公園には、、、

日向山、甘利山、櫛形山など山梨県の前衛の山々は含まないからだ。

だけど、南アという概念でいえばその山々も含む。



その辺りを足していけば、、、

山梨県と静岡県の面積はイイ勝負だろう。





さぁ。

前置きは終わりにして戦いに入ろう。



ついに山岳王国の三つ巴の戦いだっ！！



と、早まってはいけない、、、

この戦いには長野県はあまり参戦してこない。


南アルプスと言えば長野県っ！！


との強烈な主張は滅多に聞かない。

毎年六月に、大鹿村で細々と南アの開山式をするぐらいだ。



長野県からすれば、、、

僕たちには北アルプスがあるからイイのだよ。

そんなモッサリした所は君達(山梨＆静岡)で争ってくれたまえ。

ってな感じなのだろうか。



んま、私の妄想であるが。。。



ってことで、、、

長野県の肩透かしを受けて、、、

南アでの主なバトルは山梨県と静岡県になる。



アクセスの良い南ア北部や、、、

南アルプス林道への入り口の芦安、、、

さらには南アルプス市という地方自治体名で、、、

南アと言えば山梨県という印象だ。

山に登らない人もそんなイメージを持っているだろう。



しかし、、、

特に南ア南部を愛するマニアには(俺もか。。。)、

南アと言えば静岡であり、高速のアクセスも東名の静岡ICになる。



ココで面白いのは、、、

「南アと言ったら～県」の戦いに、、、

一般的な静岡県民はあまり興味がないことで、、、

往々にして“山梨県vs南ア南部マニア”という構図になることだ。



けれど、、、

少数派の南ア南部マニアには強力な助っ人がいる。

そうだ。東海フォレストだ。



笹山南峰には山梨百名山の頂上標、、、






そして北峰には東海フォレストの頂上標だ。








そこでまた面白い現象が生まれる。


“南アと言ったら山梨県派”は、、、

東海フォレストの送迎バス制度に物凄い敵意を燃やす。


逆に“南アと言ったら静岡県派”は、、、

南ア林道通行に関する山梨県の一部の人々の既得権に怒りを覚える。


ぶっちゃけるとドッチもドッチなのだが、、、

戦争と言うものはいつもドッチもドッチだったりするのだ。





最後の大戦では、、、

ついに大らかな静岡県が、その眠りから覚めるのだ。







④富士山　山梨県vs静岡県

しかしながら、、、

この戦いは恐ろしすぎてワタクシごときでは口を出せない。


面白いサイトがあるのでご紹介しよう。

こちらで両県の戦いを満喫して頂きたい。



富士山の噂 by Chakuwiki

2県の間で抗争が起きているもの(富士山) by Chakuwiki









さて。

このクダラナイネタはいかがであっただろうか。



恐らくではあるが、、、

他の色々な山域でも起こっていることではないだろうか。



文中に出てくる、、、

山梨県、静岡県、長野県、埼玉県の方々、、、

どぉか冗談なので怒らないで下さいまし。m(_ _)m