夏の雲。
この時期の山は午後の天気は期待できない。
先週末も午後には崩れるだろうと考え、
子連れ山行にしては早出をして歩き出した。
確か、前日に見た予報もそんなニュアンスだったと思う。
長男が頑張って西天狗への岩場を登っていた10:30頃。
硫黄岳の向こうには夏の雲が見え始めた。
しかし、、、
夏の入道雲のキレイで迫力があること。
常に動き、膨らみ、伸びていく。
自分の居る場所に来なければ見とれてしまう。
西天狗から東天狗に向かう時、、、
東天狗の向こう側には迫力のある雲が待ち構えていた。
しかし、こちら側はこの青空。
ふぅむ。不思議なものだ。
東天狗での休憩中も、、、
雲は、はしゃぎながら膨らんでいく。
長男と二人、雲を見上げる。
けど、一向にこちらにはかかって来ない。
さては。お前。晴れ男だな。
ヲヤジは少し心の中で嫉妬する。。。
黒百合ヒュッテに下る。
まだ、雲はかかってこない。
まるで長男を見守るように後ろから少し顔を出しているぐらいだ。
ふぅむ。
いつ来てもおかしくないのにな。
長男がグズり始めた。
雲が私達親子を囲む。
待っててやるから早くしろよ。
雲がそう言ってくれているのだろうか。
こちらには来ないんだ。
滅多にないぞ。こんなこと。
お言葉に甘えようじゃないか。
もうちょっとだ。がんばろうよ。
18:00前、飯を食って長男はオチた。
ヲヤジ一人で空を眺める。
長男の残り物をウィスキーで流し込みながら。
むむむ。。。
さすがにもうダメだろうか。。。
19:00頃、、、
あっという間にガスが湧いてきて、大粒の雨が降り出した。
稲光も遠くに光る。
やはり、長男を待っててくれたんだろうな。
どぉもですよ。
翌日、、、
長男は雨が降ったことを知らなかった。
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