枝道探索。

工場長

2010年12月06日 13:56



その枝道を初めて見たのはいつだっただろうか。



う~む。

もう、思い出せないほど前だ。



何度も何度も歩いているうちに、、、

だんだん気になり始めて、いつか調べてみようと思っていた。





その枝道はココにある。






石尾根を雲取山に向かって登る。

小雲取の急登を登りきり、少しだけ下ると右手に雲取山荘への巻き道がある。

そのまま尾根沿いに行けば、すぐに雲取山の山頂なのだが、

左手によくわからない枝道がある。







緑の矢印が山頂への道。

青の矢印がそのよく分からない枝道だ。





最初の地形図を見てもらえば分かるが、地形図にも記載がなく、

当然、山と高原地図(私のは2006年度版だが。)にも記載がない。

そして、道標もこちら側への案内はない。



そのわりにシッカリした道に見える。



標高の低い所であれば、、、

作業道や近隣の集落への近道などがたくさんあるが、

山頂に近い所でこういうのはあまり見たことがない。





なんなんだろう??





一昨日の山行で、ついでに調べてきたのだ。





-----





では、当日の話。





小雲取を過ぎると山頂が見えてくる。






もう、10分も歩けば着いてしまう場所だ。

(あとでちょっと出てくるので、矢印の枯れ木を憶えておいてほしい。)





そして、すぐに例の枝道が現われる。






なんだか以前よりも道がハッキリしている気がする。

最近、整備されたような、そんな雰囲気さえ感じる。





このまま枝道を歩いて行ってしまおうか??

しかし、ちょっと別の事も考えていたので、、、

とりあえず、道の様子を見に行くことにした。





ちょっと枝道に入る。






コレは完全に最近整備し直された感がモリモリだ。

しっかりした登山道といった風情。

廃道とかの胡散臭い感じではない。





引き返して山頂へ向かった。





なぜ、先に山頂へ行ったかというと、、、

あれだけハッキリした道であるから、、、

方向的に三条ダルミ方面の登山道のドコかに合流すると思ったからだ。





イメージにするとこんな感じ。






青点が現在地、緑の点が三条ダルミ、赤線が予想した枝道。


標高が高い順に、、、

①標高を変えずにトラバースする道

②少し標高を下げるトラバース道

③三条ダルミに繋がる枝道

④もっと下まで行ってしまう枝道

という妄想をした。

まぁ、私だけじゃなく普通はこういう風に考えるのではないだろうか。



もっとも、それ以外にも、、、

明後日の方向に行ってしまう可能性もあるが、ソレは考えないことにした。



こんな予想をしていたので、、、

まず山頂へ行き、三条ダルミ方面に下りつつ、

枝道の反対側の入り口を探すことにしたのだ。



しかし、、、

以前に三条ダルミ方面から登った時はそんな分岐はなかった気がする。

最悪、三条ダルミまで行っても入り口がなかった場合は山頂に引き返せばいい。







山頂へ向けて歩き出す。

左側を覗き下ろすと少しの間は枝道が見えている。

しかし、すぐに木々の中に隠れてしまって目で追えなくなる。





山頂で30分ほど休憩。





そして、三条ダルミ方面へ出発。






久々に通る道だ。





左下に道が現われないかと気にしながら下る。

思いのほか、なかなか道は見えてこない。





15分も下った時、ようやく道が見えてきた。






おお。やはり。

そろそろ合流するんじゃないか。



っていうか、、、

そろそろ合流してくれないと、、、

石尾根に戻る為には、それなりに登り返すことになってしまう。。。

早く合流してくれ。。。





しかし、、、

その願いもむなしく、三条ダルミに到着してしまった。。。






ぐへ。。。





気を取り直して振り返り、、、

枝道の入り口を探すとすぐに見つかった。






緑の矢印は、今下ってきた山頂へ至る道、、、

青の矢印が枝道の入り口だと当りをつけている道だ。



写真を見ればお分かりになると思うが、、、

枝道のほうも、かなりシッカリした道である。

にも関わらず、道標の類は一切無い。





踏み跡が薄くても、、、

地図に載っている道、破線ルート、廃道の記載がある所ならば、、、

なんとなく信頼感はあるが、

シッカリしている道なのに地図にも現地にも、、、

一切案内が無い道というのはわりと不気味ではある。



まぁ、状況的には、、、

小雲取の手前に出るのは間違いないんだけれど。。。





ってことで、こんな道だろう。






三条ダルミは標高約1750m、、、

石尾根側のあそこは標高約1920m、、、

さて、、、無駄に約150mを登り返すか。。。





出発。

当たり前だが、やっぱり登りだ。。。








すぐに胡散臭い廃道の分岐がある。






ココは一つ無関心を決め込もう。。。





ダラダラとした登りだ。

まるで鴨沢コースのようだ。





少し行くと木々の隙間から稜線が見える。






おお。石尾根だ。

この角度で見るのは初めてかも知れない。





やはり、最近整備された道のようだ。

真新しい木橋が現われる。






ふぅむ。

こりゃ登山道デビュー寸前の道なのかな。





先ほどまで、、、

対岸と言う感じだった石尾根が左上に見えてくる。






もうちょっとで見慣れた景色になるだろう。





おお。

石尾根から目で追えた道だ。








そして、、、

上には冒頭で憶えておいて欲しいと言った枯れ木。






いよいよ合流か。





数分後、、、






良かった。

無事に石尾根のあそこに合流したぞ。





ふぅ。。。

ず~っと登りだったから汗だくになってしまった。。。





しかし、、、

この道を登山道デビュー直前の道だと仮定すると、、、

ちゃんと繋がったことで余計に分からなくなってきた。。。





山頂を中心とした地図を見て欲しい。






石尾根から雲取山荘への巻き道は分かる。

山荘に急ぎたい時、山荘からの帰りに山頂を踏むのがダルイ時、

そんな時に使いたくなる道だ。

(山頂を経由しても大して時間は変わらないが。。。)


三条ダルミから雲取山荘への巻き道も同じ理由から分かる。



が、、、

三条ダルミから小雲取への巻き道は、、、

どのような状況で使えばイイのだろう。。。



緊急の時は頂上避難小屋や雲取山荘に向かうだろう??

奥秩父縦走路を東に移動してきて、雲取山を巻いて石尾根方面へ??

石尾根から雲取山を巻いて奥秩父縦走路へ??

山頂恐怖症とか、山頂アレルギーってのがあるのか??





う~ん。。。

なんだか使い勝手がよく分からない。。。





やはり、、、

森林整備の作業道なのだろうか??



それならば、、、

道標多発地帯であり初心者も来る所だから、、、

【作業道】との表示があってもイイ気がする。

(実際、奥多摩にはそんな表記の道標が多い。)







存在している理由はしっくりこないが、、、

まぁ、予想通り繋がっているのが分かったからよしとしようか。。。


けど、やっぱり釈然としないなぁ。。。


うぅむ。。。

謎が深まってしまった気がしなくもない。。。





大げさにウダウダと長いこと書いたが、、、

探索に費やした時間はたかだか40分ほど。



気になる方は歩いてみて下さい。



唐松の樹林帯なんで大した道でもないですけど。。。






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