秘密のモノレール。

工場長

2009年06月17日 12:21



とある週末、、、

とある山域、、、

私はいつものように山を歩いていた。







この日はロングコース、、、

多くの山頂を踏み、、、最後の山を目指していた。



すると、、、

チェーンソーの音がする。

林業の作業の音であろう。



山頂まであと5分程のところまで近づくと、、、

やはり、登山道脇に作業服を着たおじさんが居た。



俺:「ちわっす。お疲れまです。」

おじさん:『ああ。こんにちは。』


挨拶をして、すれ違う。



そして、私は山頂へ。



ロングコースだったが、、、

予定通り歩けたコトへの満足感に浸りながら一服する。


山頂には、私のほかに外人さんが一人だけ。

この季節の、この時間の、この山にはこんなものだ。



さて、あとは下山だけだな。

外人さんに挨拶をして出発した。



ちょっと下ると、先ほどの林業関係のおじさん。

後は下山だけと言うこともあり、ちょっと話しかける。



俺:「ど~もです。枝落しですか??」

おじさん:『うん。そうだよ。もう帰るけど。』


~~~林業の話を聞いてみたりと5分ほど話す~~~


俺:「では、失礼します。」



と、行こうとすると、、、



おじさん:『ちょっと待って。○○へ下るんでしょう??』

俺:「はい。そうっす。」

おじさん:『あのね。秘密のモノレールがあるんだけど乗ってみる??』

俺:「ええっ!? なんすかそれ!?」

おじさん:『俺らが作業するために上がってくるのがあるんだよ。』

俺:「ド、ドコにっすか!? 乗せてくれるんですかっ!!」

おじさん:『へへ。すぐ近くに。今日は休んだヤツがいるから席が空いてるんだ。』

俺:「ぜ、是非っ!!」



こんな体験は滅多に出来るものじゃない。

テンションが上がりまくる。



と、そこに山頂で一緒に居た外人さんが下りてきた。

気の良いおじさんは外人さんも誘ってみようと言う。



日本語はほとんど出来ないようだが、、、

おじさんと俺でなんとか意図を伝えると、、、

やはり、外人さんも嬉しそうに頷く。



おじさんの撤収作業を待ち、3人で出発。



『こっちの方が早いから。』

と、おじさんは登山道ではない急斜面を下っていく。


す、すげぇ。。。

着いていくのがやっとだ。。。

やはり仕事で山にいる人は違うなぁ。。。



急斜面を下り、、、とある縦走路に出た。

そこをちょっと歩いたあと、、、

また登山道ではない踏み跡をちょっと下る。





すると、、、



ぬおっ!! ホントだっ!!











まさにモノレールだっ!!





地図で現在地を確認する。

ふむ。この尾根だな。

おじさんに聞いてみると、ズバリその尾根だという。



この辺りは結構歩いているのだが、、、

まさかこんなものが有るとは全然気付かなかった。



おじさん:『まぁ。乗りなよ。』

俺:「はいぃっっ!!」









この日は寒かった。

しかし、透明のビニールシートで覆われているので意外に暖かい。





このモノレール、、、

方向転換は出来ないので、、、

登りは前を向いて進むが、、、

下りの時はバックで進んでいく。







うひゃ。。。うひゃひゃ。。。

面白い。。。





スピードは遅い。

おじさん曰く、、、時速4,5kmとのこと。



けれど、、、尾根にレール付けられているので、、、

たまに30度ぐらいの傾斜になり、、、それなりにおっかない。









そんな時はちょっと不安になり、、、

つい、、、足元のレールを見てしまう。









んが、、、トーゼンの事ながらビクともしない。

すげぇな。

どんな風にレールを敷いたのだろう。











出発して1時間ほどが過ぎ、、、







車庫に到着。



ああ。あの林道のあそこだ。

ビックリだ。





その後はご親切にも、、、

歩くと数十分はかかるバス停まで軽自動車で送って頂いた。





なんとも得難い体験であった。


ルンルンで帰宅の途に着いたのは言うまでも無い。





※乗せてくれた方に迷惑がかかるかも知れないので場所は内緒です。
  聞かれても教えましぇんので悪しからず。
  わかっちゃった方も書き込んだりしないでね。





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