ようやく見られた花。

工場長

2010年07月05日 12:54



丸川荘の裏、、、

大菩薩嶺側にお気に入りの木がある。



檀(まゆみ)の古木だ。

特別、珍しい木でもない。







初めてこの木に目を留めたのは、、、

秋にピンクの実がついていた時だった。






この時期は色々な山で、こんな檀を目にする。







その3ヵ月後に、またココを訪れた。



実が裂けて、真っ赤な種が顔を出していた。








冬の青空に何とも良い具合にマッチしている。



「どんな花が咲くのだろう??」

ちょっと気になったので、、、

丸川荘の小屋番さんに、檀のことを色々と聞いてみた。



『初夏にね。地味な花が咲くよ。』

と、教えてくれた。



何となく見てみたいじゃないか。







その年の6月、長男を連れて小屋に泊りに行った。

しかし、まだ早かったらしく咲いていなかった。



残念がっていた私を見かねたのか、、、

『少しだけ枝を持って行くかい?? 花瓶に挿しておくと咲くよ。』

小屋番さんが言ってくれた。



「いえ。咲いている時にまた来ます。」

そう答えた。







そして、昨日、、、

丸川峠に着き小屋番さんと少し話をして大菩薩嶺に向かった。



トーゼン、好きな木なのでチラと見上げる。

咲いてないな。





大菩薩嶺をピストンして丸川峠に戻る。





檀の木の写真を撮る。






う~ん。

青々と葉が繁っているな。

花は終っちゃったのかな。

ジックリと見てみる。





ん!?

おおっ!!

コレが花なのかっ!!








緑の葉の下に細々と咲く、小さな白緑の花。

こりゃ~良く見ないと気付かないなぁ。



しかし、見られて良かった。



その後、小屋でコーヒーを飲みながら話している時、、、

なんだか嬉しくなって、、、


「ようやく檀の花を見られました。」

『あ。よく気付いたね。よっぽど見ようとしないと気付かないよ。あの花は。』

「いやぁ。いつか見てみたいと思っていたので。」


そんな会話を交わした。







お気に入りの木、、、

そして、お気に入りの場所があるというのはイイものだ。





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