幻の富士山ワッペン。。。
今、幼稚園では制服や運動服の他に、、、
スモックという作業服のようなものを着る。
この名称は初めて聞いたのだが、、、
私の世代(30代半ば)でも幼稚園の時は着ていたのだろうか。
そして、、、
長男の幼稚園でもソレはあるのだが、、、
他人のものと間違えないように、、、
名札とは別にポケットにワッペンを付けなければならないそうだ。
「どんなワッペンがイイかねぇ。」
と、嫁と私で考えた結果、、、
“富士山ワッペン”が良いんじゃないかということになった。
うちの嫁は富士山が大好きである。
結婚前に
一緒に海外をフラフラしていた時、
チベットのラサからネパールへ陸路で抜けた。
その時にティンリーという街の近くでエベレストが見えたのだ。
それはそれは、気高くカッコイイ姿だった。
しかし、嫁は一言、、、
「カッコイイけど富士山ほどじゃないわね。」
と、片付けてしまった。
家族で車で出かける時、、、
嫁はたいてい車内で寝ているのだが、、、
富士山が見えるところでは必ず目を覚ます。
来年辺り、三男が落ち着いたら富士山に登ると息巻いている。
そんな嫁が“富士山ワッペン”を作った。
おお。
なかなかイイじゃないか。
夫婦で盛り上がっていたのだが、、、
なぜか長男はイマイチ浮かない顔だ。
そして翌日、、、
仕事から帰ると嫁がヘコんでいる。
俺:
どしたの??
嫁:
テル(長男)がね。“富士山ワッペン”気に入らないみたいなのよ。
俺:
え。そうなの。テルがそう言ったの??
嫁:
言わないんだけど、スモック着るとワッペンを手で隠そうとするの。
俺:
そうかぁ。。。
嫁:
みんなと同じような車とかがイイみたい。。。
うちの長男、わりと気を使うヤツなので、
ワッペンを替えてくれ、とは言い出さない。
しかし、みんなと一緒じゃ無いのが恥ずかしいらしい。
その気を使ってる長男と、、、
せっかくの“富士山ワッペン”が気に入られなかったことが、、、
どぉにもやり切れない。。。
俺:
なんだか、、、切ないねぇ。。。
嫁:
うん。。。切ない。。。
まぁ、勝手に“富士山ワッペン”で盛り上がって、、、
長男自身がどんなのをつけて欲しいのか、と聞かなかった俺たちが悪いのだが。。。
嫁は泣く泣く“富士山ワッペン”を切り取り、車のワッペンに替えた。
しょうがないか。。。
けど、、、切ないのう。。。
そして、長男、、、
次の日からはワッペンを手で隠すことはなくなったそうだ。
子育てってぇのは色々とありますわなぁ。。。
そんなことを思った出来事でございましたとさ。
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