寄生木。
黒戸尾根の下り、、、
散々疲れているが、まだまだ樹林帯の長い下りは続く。
笹の平を越し、疲れはピークに向かおうとしている。
しかし、先週末は、、、
その辺りのツツジがキレイに咲いていた。
こういう景色は、、、
多少でも疲れを忘れさせてくれる。
笹の平の下、、、
特に尾根の南側はツツジと寄生木が多い、
ただ、寄生木は木の上のほうに生えている場合が多いので、、、
マジマジと見たことはあまりなかった。
が、先週末は、、、
私の目線と同じ高さぐらいに生えているのを見つけた。
立ち止まる。
う~む。
木の枝に鉢植えの中身をぶら下げたように見える。
近くで見ると、なおさら不思議な植物だよなぁ。
本当に寄生しているのか??
ガン見してみたが、はやりコイツから地上へは根を下ろしていなかった。
簡単にコイツの説明すると、、、
この寄生木の実を食べた鳥が落とした糞が、枝などにくっついて定着する。
そして、発芽した寄生木の種は根を幹の中に食い込ませ、
樹木から水分と養分を吸収する。
だから、あんなに変なところに生えているのだ。
しかし、自分でも葉を広げて光合成を行い、
成長するにつれて枝を色々な方向に伸ばし、丸く繁茂していく。
寄生木を見るといつも思い出すモノがある。
造り酒屋の入り口に飾ってある杉玉、、、
酒の神様に感謝を捧げるものと言われるコレである。
何か関係があるのだろうと思っていた。
調べてみると不確かではあるが、、、
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杉玉は本来は寄生木であったのだが、、、
寄生木は乾燥すると葉がポロポロと落ちてしまう。
そこで針葉樹の杉などで代用した。
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と、こんな話もいくつかのページに記載があった。
あと、、、
ガラではないが、欧米ではこんな言い伝えがあるそうだ。
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クリスマスの日に寄生木の下にいる女性には、男性はキスをしなければならない。
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なんとスンバラシイ言い伝えだ。
ただ、相手の女性にもよりますか。。。
12月25日、、、
黒戸尾根を最初の分岐である笹の平へ向けて歩く。
冬枯れた木々の中、寄生木だけが青々としている。
と、その寄生木の下に美しい女性がぁっ!!
って、、、
んなことありえねぇだろっ!!
こんな妄想をしながら歩くと、疲れも紛れるというものだ。
お。神社手前のつり橋が見えてきた。
さぁ。
長い下りがもうじき終るぞ。
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