光岳(単独 冬季小屋泊) 09/10/21~22 ①
やり残した気がしていた。
今年の
夏休みの南ア縦走の時もそうだが、、、
いつも近くに行きながら、、、なんとなく行く気がしない。。。
そんな山だった。光岳は。
しかし、とある方の
光岳小屋からの朝日の写真を見てしまった。
ぐああああああああっ!!
行きたいっ!!
ええい。行くのだ。
しかも、泊まりで行って朝日も見ちゃうのだ。
1時半起き。2時半出。
易老渡まではとにかく遠い。
5時間はかかるんじゃねぇかと思っていたら、、、
案の定、、、ちょうど5時間後の7時半到着。。。
うはぁ。。。運転疲れっす。。。
やっぱり南アの南部は遠いねぇ。。。
行きますか。
って、、、また、、、
橋がスケスケだし。。。
んまぁ、、、吊橋じゃないだけイイけど。。。
最初っから急。
重いお泊り装備が足腰にキますデス。。。
けど、たまに聖岳が見える。
ああ。やっぱり南ア南部は良いです。
鬱蒼とした森を行く。
この間の台風の影響か、ちょっと登山道が荒れている感じ。
ちょっと道が不明瞭に感じられる時がある。
一旦、なだらかになり面平到着。
ふぅ。。。まだココか。。。
先へ。
同じような道を進んでいると倒木地帯になった。
以前から倒木エリアだったようだが、、、
真新しい倒木が増えている。台風の影響だな。
ココは登山道に支障はない。
けど、上のほうが少し心配になってきた。
登る。
上から二人連れのおじさんが下りてきた。
人に会わない山行になると思っていたのでちょっと嬉しい。
水場のことやらなんやら聞いてみる。
光岳小屋の水場は問題ないようだ。
良かった。
すると、、、おじさんが、、、
お:「いや。あのね。ちょっと不思議なことがあってね。」
俺:『え!? なんですか??』
お:「昨日、小屋に泊まったのは私たちだけなんですけどね。」
俺:『ええ。』
お:「小屋の中に一人分の荷物が置いてあるんですよ。」
俺:『はい。』
お:「ストーブなんかセットしたままで、ちょっと水を汲みに行った感じで。」
俺:『ほお。』
お:「けどね。夜になっても誰も帰ってこないんです。」
俺:『い!?』
お:「しかもね。光に行く途中にシュラフが落ちててね。」
俺:『まぢっすか。。。』
お:「遭難だとアレだから、一応、下山したら通報しますよ。」
俺:『そ、そ、そうですね。。。』
お:「ってことだから小屋に着いてもビックリしないでね。」
俺:『わ、わ、わかりました。。。』
なんか、、、帰りたくなりました。。。
そんな荷物と一緒に、、、一人で泊まるの、、、怖いです。。。
ああ。。。憂鬱になってきました。。。
足取りも重く、、、先へ。。。
天気は良いのに、、、
なんとなく、、、薄ら寒い感じがしてきましたよ。。。
易老岳到着。
まだ早いし、小屋に行くのも気が重いんで、、、
行ったことがない仁田岳にピストンして来よう。
水分補給だけして茶臼岳方面へ。
一旦下る。
すると、なだらかな道になる。
徐々に倒木が増えだす。
折れたところは新しい。最近の倒木だ。
さらに行くと、、、
倒木が集中して登山道が全く隠れてしまっている所に遭遇。
むむむむ。困った。
なんとか進めそうなところを探すが、、、
こりゃ。キツイな。。。
参った。。。
けど、仁田岳は目的地ではないんでイイか。
引き返そう。
あ~。行きたかったな。向こう側。
光方面も心配になったが、、、
あのおじさんたちが下ってきたって事は問題ないんでしょう。
易老岳まで戻りおにぎり休憩にする。
久々にザックを下ろす。
ふぅ。重いな。
ってか、、、
なんだか、早く小屋に来いと導かれている感じするなぁ。。。
いや。。。やめよう。。。
おっかない妄想は。。。
光岳方面へ。
一旦下り、ちょっと行くと開けた場所に出る。
最高の天気だねぇ~~~。
上り下りを繰り返した後はガッツリした登り。
もうちょっとかな。
この辺りの風景はなかなか良い。
手入れした庭みたいだ。
坂を登りきると平坦な場所に出た。
静高平だな。
おお。水場からはシッカリと水が。
涸れることが多いらしいからラッキーだね。
自炊用も含め、5Lほど汲んでいく。
と、ヘリの音がする。
ああ。おじさんたちの通報で飛んできたのかな。
頑張って下さい。。。
お願いしますよぉ。。。
しかし、一周して帰っていってしまった。。。
一応、飛んできたってだけなんですかね。。。
捜索とかはしないんですか。。。そうですか。。。
もうちょっと歩くとイザルガ岳の分岐に着く。
展望が良い山らしいので荷物を置いて行ってみる。
あっさりと到着。
おお~~~っ!!
ホントに展望が良い。
いやぁ~~~。寄って良かったです。
分岐まで戻り小屋へ。
すぐに光岳小屋到着。
とりあえず休憩しますか。
恐る恐る中へ。
冬季小屋といっても、客室は全部開放している。
太っ腹な小屋ですなぁ。
ありがとうございます。
っで、、、問題の、、、荷物。。。
ああ。。。ありますよ。。。
ホントにちょっと出て行ったって感じです。。。
レシートが一緒においてあったんで見てみると、、、
日付は10/10。。。
10日以上も前じゃないですか。。。
もし、遭難だったら、、、アウトですな。。。
この荷物たちと、、、一緒に一泊ですか。。。
誰か。。。来ないかなぁ。。。
気を取り直して、、、休憩する。
さて、光岳に行こうか。
カメラだけもって手ぶらで出発。
歩き出してすぐ、、、
うあああ。。。ありました。。。
シュラフ。。。
登山道脇にポツンと。。。
な、なんでだ。。。こんな所に。。。
ま、まぁ先へ。
すぐに光岳到着。
すぐ近くの展望台からは、なかなか良い眺め。
良いじゃないっすか。
光石へ行ってみる。
数分下るとすぐに到着。
なかなかカッコ良いですなぁ。
上に登って写真を撮る。
ココは光岳に来たなら行ったほうが良いです。
小屋に戻る。
光岳まで戻って下り始めると、、、
あら。なかなか良い展望じゃない。
光岳は展望なしって聞いてたけど、そんなことないじゃんね。
来た道を戻り、光小屋着。
さ、さて。。。
こ、小屋でノンビリしますか。。。
(その②に続く。。。)
[今日のコースタイム]
易老渡(07:32)⇒(08:38)面平(08:38)⇒(10:24)易老岳(10:28)
⇒(10:38)茶臼方面倒木エリア(10:48)⇒(11:05)易老岳(11:16)
⇒(12:53)イザルガ岳(12:55)⇒(13:08)光岳小屋(13:34)⇒(13:45)光岳(13:46)
⇒(13:51)光石(13:56)⇒(14:13)光岳小屋
関連記事