サンバル。
7,8年前のこと。
タイ南部国境の街、スンガイコーロクから、
歩いて国境を渡り、マレーシアに入った。
そして、バスでコタバルの街まで向う。
そこはタイとは違い、街にはムスリムが多く歩いている。
ムスリムの土地に入ると、
どぉにも自分が異物っぽく感じるのだが、
マレーシアは都会でもあり、
中華系&インド系も多いので、いつも感じる異物感はあまり無かった。
初めての国に来て一番楽しみなのは食事だ。
物凄く単純だが、飯が旨いとその国はたいてい好きになる。
そして、、、
俺はマレーシアを好きになった。
何を食っても旨かったのだ。
朝、街をうろつくと、、、
紙の包みを並べた屋台に出会う。
日本円にすると50円ばかりのお金を払い、
包みを開けると中はカレーが入っている。
朝カレー。
最高に旨かった。
マレーシアの料理で俺が何よりも好きになったのが、
サンバルという調味料のようなもの。
左下の弁当の中の右下に入っているのがソレだ。
色々な香辛料や野菜がペースト状になっており、
その中に小魚を揚げたものが入っていた。
甘く、しょっぱく、激辛である。
炒め物やスープの調味料としても使うし、
ご飯のお供としても最高に旨い。
マレーシアに居た時はコレばかり食べていた。
日本に帰ってきてからも、、、
「あ~。サンバル食べてぇなぁ~。」
と、何度呟いたことか。
しかし、、、
それ以来、食べる機会は無かった。
が、、、
長男の幼稚園のお友達に、、、
お母さんがマレーシア人の子が居るらしい。
社交上手のうちの嫁、
すぐにそのお母さんとも仲良くなった。
このあいだ、、、
嫁はそのお母さんに、、、
「うちのダンナがサンバル大好きなのよ。今度、作り方教えてね。」
と、お願いしたらしい。
そして、昨日だ。
作り方を教えてくれるのとは別に、、、
そのお母さんがサンバルを作って持ってきてくれたのだ。
あああああああああっ!!
コレ!! コレですよっ!!
ウキウキしながら嫁と味見。
むああああああああっ!!
旨いっ!!
そして、懐かしいっ!!
そんでもって、辛いっ!!
昨晩はすべてのおかずにサンバルをのせて食べた。
大根もちにもサンバル。
きんぴらごぼうにもサンバル。
餃子でさえサンバル。
サンバル。
サンバル。サンバル。
サンバル。サンバル。サンバル。
サンバル。サンバル。サンバル。サンバル。
サンバルッ!!
ちょっと取り乱した。。。
話が少し戻るが、、、
マレーシアはイスラム教が国教なので、酒類が高価であった。
なので、、、
向こうにいた時には、、、
サンバルで浴びるほどビールを飲む、、、
と、いうことが出来なかった。
昨晩は念願のサンバルでの大量ビールを楽しんだ。
嫁は、、、
「ジャパニーズサンバルよ。」
と言い、自慢の肉味噌を作って持っていった。
肉はちゃんと鳥挽肉を使って。
異文化との交流は楽しい。
若いときに海外をフラフラしてよかったね。
ことあるごとに嫁と言い交わすセリフである。
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